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箱根ガラスの森美術館

リフォーム

北澤 和典

2020.08.11
先日、早めの夏休みを頂きました。梅雨明け前の夏休み・・・珍しく海にも入らず箱根の旅館へといきました。 旅館の窓から見える山は霧に覆われ幻想的な世界。部屋の露天風呂につかり日本酒をやりながら眺めていると、山の冷気が時たま顔をかすめて気持ちの良い気分になる。 時間を持て余し、以前から行きたかった「箱根ガラスの森」へと行くことにしました。車で数分、人もまばらで三密OK。あいにくの曇り空だけど雨はやんだから良しとする。 入場したとたんこの雰囲気。この限られた空間に日本ではないような「箱根のディズニーランドか~い!」そう叫んでいました。最初に感じたのは素材。見た感じ「木・鉄・土・ガラス・布」この素材だけで作られている空間。いや・・・ディズニーランドの様に他の素材でカモフラージュしてる?っと建築や丸出しで探し始めた。   『これ・・・べニアだろ』『んん?プラスチック』『これはペンキか?絵だな』などと適当な事ばかり独り言を言っていると『そんなんどうだっていいから雰囲気を楽しもうよ』と言われる。 確かに・・・!。 よく見ると空間の中に余すことなく設置された建物とガラス細工。どこを見ても美しい雰囲気でした。     川の中にもガラスの魚が泳いでます。風に揺れるグラスも。近くに寄って行ったら『静かに歩いて!折れる』っと嫁に言われました。そんなに太ってませんから・・・。 建物を建てるのも1つのテーマがあって、町も同じです。テーマがなくちゃいけないと思います。ある国では、壁の色、屋根の色を決めて海の青さと空の青さ、山の緑に映える街づくりをしています。日本ではこれが少ない。高い場所から見下ろしても屋根の色はバラバラ、壁の色もバラバラ。 『この場所に住むにはこのテーマの家を建てなければなりません』っという決まりがあっても良いのかなと思います。 狭い空間の中にある街の雰囲気や香り 日が暮れて街頭に灯がともった時の街角の暗い色合い 明かりにともされた舗装路の淡いオレンジの色 雨が降った時、外壁の濡れた色と影、木の格子の窓ガラスについた水滴 歴史的建造物を大切にしているヨーロッパには素材に拘りと朽ち果てていく物への美しさを知っている人が多いのだろうか 古びて味を出す素材 日本にもそんな素材が沢山ある そんな建物、街づくりをしてみたいと思った箱根旅行でした。    

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