内と外を繋ぐ家 / 鎌倉市 / 中庭
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エントランス
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ホール
プライバシーのある屋外空間を設けるため、中庭を設計した。
この中庭は、1階の各部屋・2階と繋がっておりこの家における重要な役割をいくつも持つ。
玄関の扉を開けたときに感じる解放感、寝室にてベッドに入った際に感じる安堵感、浴室にて入浴中に感じる特別感。
そんな中庭は、季節によって天気によってさまざまな顔を見せてくれる、唯一無二の空間となった。
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書斎
仕事場として活用するこの場所は、仕切られた空間にする必要があるが完全に孤立した空間にはしたくなかった。
ガラス扉と横に繋がる土間空間、デスク前に少しだけ屋外空間を望むことのできる開口。
それらにより、集中しながらも外との繋がりを感じられる空間とした。
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サニタリー
この空間には様々な用途が掛け合わされている。
朝の身支度をする場所、メイクをする場所、浴室に入る前の服を脱ぐ場所。、サウナに入る前に準備をする場所、洗濯物を洗う場所、洗濯物を干す場所、洗濯ものを畳む場所…
必ずしも部屋として独立することが正解ではなく、考え方によっては1つの空間の中に様々な用途を落とし込むことが出来る。
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浴室
「お風呂に入る」という日常の行為を特別に、贅沢に感じられるように設計した。
洗面所から浴室、浴室から中庭、それぞれが高めあう空間となっている。
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階段
1階の落ち着きのある空間とは対照的に、開放感のある2階の空間へ誘う入口となる階段。
幅1100㎜と少し広めに設計した階段は、上り下りする役割だけでなく2階の空間にゆとりを与える役割を果たす。
また、この階段は座って本を読んだり、階段の途中に花瓶や絵を飾ったりとギャラリーのような役割も持っている。
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リビング
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キッチン
外まで続く天井の梁が、室内空間と屋外空間を曖昧にさせる。
リビング・ダイニング・キッチンのどこにいても絶景を望めるようゾーニングを行った。
リビングの段差は、ソファに座った際の山並みへの視線の抜け方、リビング・ダイニング・キッチン空間を落ち着きのある空間にするための役割を持つ。
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バルコニー
深い庇でリビングから繋がるバルコニーは、屋外にいながらも屋内のような空間だ。
猛暑でも雨の日でもバルコニーでおおわれているため、制限なく活用することが出来る。
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外観
地域の特性を考慮して、杉材の表面を焼いた「焼杉」を使用した。
室内側の解放感とは対照的に、外側は閉じてプライバシーを確保した。
Overview
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- 敷地面積
- 215.54㎡
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- 場所
- 神奈川県鎌倉市
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- 延べ床面積
- 151.08㎡
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- 完成
- 2023年
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- 写真
- 東涌 宏和
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