スタッフブログ

以前にもブログにも書き込みした千葉の鋸山で友人が遭難したその後。 ２０２０年新年早々友人たちにSNSでA君失踪の連絡があった。 他の人の話では鋸山に行くとの話を聞いたという情報があった。『またいつもの一人旅で海外でも行ったんじゃないの？』という声もあったが、これはおかしいと動いたのがシーカヤック仲間。A君のアパートを捜索しPCから失踪した日の足取りも見つけ出した。 調べるとやはり鋸山に軌跡が残っていたが、途中電波も悪くとぎれとぎれになっている。 週末だけではなく、仕事も休み捜索する人、捜索の足しにとお金を寄付してくれる人、様々な仲間が力を貸してくれた。 捜索は命がけ、いわゆるハイカーが足を踏み入れない場所を探すことになる。誰に頼むでもなく一人山の中に行く人、仲間と探索する人、皆 Facebook やインスタで自分が探したところを情報として写真でアップし１年と数か月続けていた。 この捜索で良いのだろうかと疑問を抱き山岳救助隊の祖父に鍛えられた昔ながらの山仲間にも相談しが、それぞれの考え方、その人に対する熱意、自然でスポーツする者の考えが交錯し友人関係も壊れる事も多くあるからプロに任せた方が良い、その事がきっかけで事故も起こりうる可能性も高い。そうも言われたが気持ちばかり焦る。その友人も何度かだまって付いてきてくれた。 それから今年の４月、20～30ｍぐらいの崖の下で友人は見つかったとの知らせ。 土地の所有者が見つけたそうだ。場所を聞くと仲間が捜索した直ぐ横。きっと枯葉や草木に埋もれていたのだろうか。寒かったろう、痛かったろうな。 GW明けにでも友人と花と彼の好きだったビールを持って現地に行こうと思う。 大きな立派な崖が墓石になったな、A君らしいね。 おかえり。