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意味が分かると怖い話

リフォーム

北澤 和典

2021.06.15
皆さん、こんにちは。アースフィールド課の北澤です。 やっと梅雨に入りました。夏も近いという事でちょっと意味が分かると怖い話をしたいと思います。 実は小さなころから不思議な体験を実は多くしてるんです。 毎年お盆になると山梨のとある旅館に泊まり妻の病気に良いとされる温泉に入り静養しております。 その旅館には部屋に専用露天風呂があり、その他にも貸切露天風呂が数か所、大浴場もあります。 初めてこの旅館に行ったとき仲居さんに案内されて大浴場や貸切露天風呂の案内をされ部屋に入った。『さっき大浴場の前でお線香の匂いしなかった?』『えっ、気が付かなかった』この時、視線も感じたりしてました。まだ他にもあったんですが、妻が怖がるといけないので話はしませんでした。 食事前に大浴場に入ろうという妻に手を引かれ気が進まなかった自分は途中で何度か『部屋の露天風呂でいいよ・・・広い浴場嫌いだし』『でた!変わり者!!』などと言われながら大浴場の入口で入ったふりしてUターンを決め込んでいました。 部屋専用の大浴場は山に囲まれた露天風呂だけあって虫が一緒に湯船につかっているなんていうのが当たり前にある。カナブン、蛾が仲良く混浴。用意されている網ですくいあげて出て行ってもらう。 アルコールを飲んで昼寝をしていたらいつの間にやら夕食の時間。部屋に食事が運ばれてまったりと食事を済ませ露天風呂に入る。二泊三日~三泊四日の旅行。帰る頃には妻の体も調子よく元気になる。毎年同じことの繰り返し。 かれこれ温泉旅館に通い始めて六年目なのですがこの旅館の大浴場に初めて入ったことがあります。いつもなら入る事はないのですがその日は不思議と何の意識もなく大浴場に向かっていました。食事をして直ぐに横になった為目が覚めました。丑三つ時でした。『風呂でも入るか』ごく自然に何も考えることなく、いや・・・操られるように大浴場の引き戸を開けると大きな脱衣所。ヒノキで作られた棚に籠がありそこに浴衣を入れて大浴場へ。 浴室の中はオレンジ色の明りがついているのですがかなり暗いんです。湯気が立ち込め7~8m先の外へ通じる窓もやっと見えるほどです。『こんなに広かったんだ』湯船に入る前に体を洗い始めました。曇った鏡に人影が見えました。『奥に人がいたんだ・・・』そう思ったとたんに背中に重く冷たい空気がのしかかってきました。 背中がぞっとする・・・皆さん経験があると思いますが、それを10倍にしたぐらいの暗い重い気を感じるのです。誰かが居たんだという驚きだけでその空気を感じる事は無いと思います。それからは後ろを振り返る事もなく湯船にも入らずソソクサと大浴場を後にしました。『丑三つ時になんで俺、風呂なんかに来たんだろう』 大浴場の引き戸を開け旅館のスリッパを履くときにわかりました。 私の他に誰もいないという事が・・・。 男と書いた紺色の暖簾をくぐる時、またお線香の匂いがしました。 お香とは違う匂いです。 丑三つ時の大浴場・・・皆さん、足を踏み入れない方が良いですよ。 自分が6年物間、避けていたのは・・・ご想像にお任せいたします(笑)

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