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天然の材料とは

一戸建て

北澤 和典

2023.03.15

皆様こんにちは、CPF事業部の北澤です。

現在材木が高騰してますね。特にレッドシダーとい海外の杉材がかなり値上がりしています。いつになったら正常な価格に落ち着くのでしょうか。

材木に関するお話です。
天然素材、天然木、無垢材という言葉を良く耳にすると思います。
昔の人は『天然の無垢材は高いからな~』と思い込んでいる人が意外と多いのです。
それを端で聞いている人も『天然木は高いんだ・・・』っと植えつけられるわけです。

いや、この情報が間違っているとは言いません。しかしながら無垢と新建材はそんなに大差はありません。
っが、っがですよ?。天然無垢にはそれなりに良いことが多くあります。
新建材は薄い板をボンドで張り付けた材料で燃えると体に良くない有毒ガスが出たりします。
また、経年劣化で表面が色褪せたり単板(表面の化粧板)が剥がれたりもします。
古くなったら床を張り替えるという結果が多いのも新建材です。

それに比べて天然の無垢材は傷がついたらサンドペーパーでこすれば大抵の傷は消えます。
また、凹めばお湯を含ませたスポンジや布で凹んだところにあてて数時間置けば凹みは戻ります。
一番良い方法は濡らした布を凹みにあててアイロンをあてると良く戻ります。
一度試してみてください。また、無垢は古くなればなるほど本物の風合いが出てきます。
色も無垢材によっては黒光りしたり赤くなったりと変化も楽しめます。

そうなんです。古くなっても新しく張り替える必要が無いんです。

ただ、一つ言えるのは本物だから反ります、割れます。
床材に関しては板と板の繋ぎの部分から空いてきます。
床板も板目に合わせて軽く反ったりもします。でも本物だからなんです。
それを楽しみ、愛おしく思えるのも無垢材です。

割れれば埋木をすれば良い、節穴が空いたら埋めればよい。
数十年前にわたしが設計したお宅に伺ったときに壁に貼っている木製の板のところに
綺麗に輝くビー玉が埋め込まれていました。
『節穴が空いたからおもわずビー玉はめました(笑)』っとお客さん。
それも楽しんで家と付き合っているんです。
大きな大黒柱が時間の経過と共に痩せてきています。
すると節の部分が表面から少し飛び出るんです。
良く見ると頭と触角と手足が細いペンで書かれていました。
『キタさん、これなんだかわかる?』『んんんん~テントウムシ?』
『正解!!^^』っと言いながら紅茶を入れてくれた奥様とそのやり取りを
庭の草木に水をあげながら笑っている旦那様を今でも覚えています。
家に入ると木の香りがして壁の珪藻土が湿気を調整してくれる家。
『この香りがすると家を建てて良かったって思うんですよ』
天然素材の家を楽しむのもまた違った自分を発見できるものです。
天然素材を選んで頂き良かったと思えた瞬間です。

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