スタッフブログ

和歌山建築 -黒川紀章-

スタッフの日常

菊地原優依

2025.02.28

皆さまこんにちは!

ここ数日は涙と鼻水が止まらず、今年は花粉が発生する時期が早いなあと感じております。

さて今回ですが、昨年旅行で行った和歌山県の建築物を紹介したいと思います。

旅行や遠出をした際に必ずと言っていいほど訪れるのはその地にある美術館や博物館です!

和歌山県では博物館と近代美術館があり、どちらも建築家の 黒川紀章 氏が設計した建物です。

1963年に開館した和歌山県立美術館、1970年に県民文化会館1階に開館した和歌山県立近代美術館(旧館)、そして1994年に現在の地に開館してからの和歌山県立近代美術館(新館)と、時代とともに進化してきたようです。

そんな美術館のエントランスに見覚えのある物体がある、と思い近づいたところ

なんとそれは黒川紀章氏の代表建築「中銀カプセルタワービル」の一部でした!

中銀(なかぎん)カプセルタワービルは、1972 年に竣工した、建築家 黒川紀章(1934–2007)の代表作のひとつです。新陳代謝する建築 =メタボリズム運動の最若手の建築家として活躍した黒川の、建築史に残る代表作です。

建物は約 10 m²のスペースに人間が生活する最小限の機能を詰め込んだ「カプセル」140 個から構成され、カプセルを取り外して移動させたり交換したりすることで新陳代謝する建築物というユニークな思想が体現されました。

しかしカプセルは一度も交換されることがないまま 50 年を経て、2022 年、老朽化に新型コロナウイルスのパンデミックが追い打ちとなり、惜しまれつつも解体されました。 オーナーと住人を中心メンバーとする「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」により23 個が救出され、黒川紀章建築都市設計事務所監修のもと、 保存再生が行われました。できるだけオリジナルに近い形に再生される展示用 が 14 個、その他の活用が可能なスケルトンタイプが 9 個で、和歌山県立近代美術館には 2023 年 8 月 24 日、展示用 A908 が到着しました。(和歌山県立近代美術館HPより)

中銀カプセル、和歌山県立博物館・近代美術館と歴史的な建築物に触れることができ良かったです。

和歌山旅行中にもう一つ美術館を巡ったのですが、それはまた次のブログでお話ししたいと思います!🐻🍊

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