スタッフブログ

『 書家 』~ ARTIST 前田鎌利 氏 ~

ライフスタイル

尾見 和敬

2025.03.30

こんにちは、アーキテクトの尾見です。

今回は、久しぶりにお会いした『書家』ARTIST をご紹介させてください。

みなさん、書家と聞くと書道の先生を思い浮かべるのではないでしょうか? そして書道といえば、小学校で習った習字のイメージがあり、楽しい思い出ばかりではない方もいるかもしれません。実は私もそうでした。ですが、約9年前、私の考えを大きく変える出会いがありました。2016年5月8日、あるご縁で『書家』ARTIST の前田鎌利さんと知り合ったのです。

当時、私は建築家の方々と展示イベントやセミナーなどを開催していました。その中で、とある方から「書家の前田さんの個展とライブイベントを開かないか」というお話をいただき、横浜某所にてそのイベントをお手伝いすることになりました。

2016年ライブイベント作品

TVなどでアートのような書道を目にすることはありましたが、実際に生で見る書の迫力、動き、そして凛とした静寂な空気感は今でも鮮明に覚えています。イベント後には前田さんと食事をご一緒し、書に対する考え方や、建築にも通じる話をたくさん伺うことができました。

前田さんは福井県鯖江市のご出身で、現在の主な拠点は東京・上野。私は神奈川圏央にいるため、なかなかお会いする機会がありませんでしたが、フェイスブックを通じてつながりは続いていました。

そんな中、鎌倉の有名な『建長寺』方丈(龍王殿)で個展とライブイベントを開催するという告知を見つけたのです。久しぶりにお会いしたいという気持ちに加え、弊社の設計スタッフにも『本物』に触れ、空気を感じる体験をしてもらいたく、会場へ足を運びました。

建長寺 山門

建長寺という歴史ある建築と書家のコラボレーション。その中で久しぶりに目の前で見る生の書。9年ぶりの再会も相まって、非常に有意義な時間となりました。

書、画、建築、会話──すべてに通じるのは『空白』=『間』の大切さ。間の取り方ひとつで、物事は成立もすれば崩壊もする。まるで人生そのもののようです。自分の中の大切な『間』を理解し、日々を大切に生きていきたいと改めて感じた瞬間でした。

前田鎌利 : https://maeda-kamari.com/

Category

アーカイブ