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【建築見学レポート】「空の洞窟」——後藤武氏が15年以上前に手がけた、大磯の住宅を訪ねて
湘南ならでは
こんにちは、尾見です。
今回は、逗子・山の根に事務所を構えられている建築家、後藤武氏(後藤武建築設計事務所)が、約15年前に大磯にて設計された住宅「空の洞窟」を見学させていただきました。

◆ ご縁のはじまり:お施主様の土地探しから
今回の見学は、現在進行中のプロジェクトがきっかけでした。
後藤先生に建築を依頼したいというお施主様の土地探しを、弊社でお手伝いさせていただくこととなり、逗子・鎌倉・大磯エリアにて土地のご案内をさせていただいています。
数週間にわたり、お施主様のご希望——
- 自然との調和
- 地域の文化的雰囲気
- 一定の利便性
といった条件をふまえて土地を探す中で、偶然にも後藤氏の建築がある場所の近くに、非常に雰囲気の良い土地が売りに出ているという情報が入ってきました。

◆ 後藤建築を“体感”する——大磯「空の洞窟」見学へ
せっかくのタイミングということで、後藤先生より「以前手がけた大磯の建築を見に行きましょう」とご提案をいただきました。
しかも、その住宅にお住まいのご家族も、大磯から都内への通勤をされており、今回のお施主様とライフスタイルが非常に近いとのこと。
こうして、後藤先生ご夫妻、お施主様ご夫妻、そして弊社の若手設計士・菊地原と私の6名で、大磯へと足を運びました。

◆ 住宅の名は「空の洞窟」——心地よさが染み込んだ住まい
この住宅は、鉄筋コンクリート造の2階建て。ご家族4人が住まわれています。
その名も「空の洞窟」。名の通り、空とつながるような開放感と、静かな洞窟のような安心感を併せ持つ空間でした。
特徴的なのは、エントランスへのアプローチ。
造成された敷地に設けられた地下車庫、その脇にある造成された階段を——なんと30段以上も登った先に、玄関があります。
しかし、その階段を忘れてしまうほど、登った先に広がる世界は圧巻。
エントランスの奥に広がるプライベートな空間からは、遠くに相模湾と高麗山が望め、眼下には穏やかな街並みが広がる。
どこまでもシンプル。けれど、計算された光、風、視線の抜けにより、心地よさが空間全体に満ちているのです。




◆ 建築が語る「時間」の価値
15年という年月を経てなお、設計の意図が生き続けていることに感動しました。
素材の経年変化も美しく、空間としての完成度がさらに深まっているように感じました。
このような実例を実際に体感できたことは、お施主様にとっても大変貴重な時間だったと思います。そして、候補となっている土地との“つながり”や“ご縁”を強く感じる1日となりました。
今後の土地探し・設計のプロセスも、お施主様と共に、丁寧に進めてまいります。
また続報をお届けできるタイミングがありましたら、ぜひご報告させてください!
