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『2022年 住宅ローン控除のゆくえは!?』

お金、資産

尾見 和敬

2022.01.17
みなさん!こんにちは住宅事業部の尾見です ^^) 今日は、2022年以降の住宅ローン控除について少しお話します! 住宅購入、建築を考えられているみな様に少しでも参考になればと思います!! 注)現在公表されている内容を基に説明致します、実際の制度概要はこれから確定していくため最新情報を確認下さい!!正式な新制度は2022年4月より新しい税制になります。 ※2021年12月10日に「2022年度税制改正大綱」が取りまとめられ、同月24日に閣議決定されました。 ポイント➀ 現行制度の住宅ローン控除制度は2021年12月31日をもって終了されるとされていましたが、今回の税制改正にて住宅ローン控除制度そのものを4年間延長され2025年12月31日を期限とされました。 注)2022年度の入居だとしても、2020年10月1日~2021年9月30日迄の工事請負契約(新築注文住宅)締結完了しており、2022年度中の入居であれば、現行制度の残高上限額4000万、最大控除額400万、控除期間10年(特例13年)、控除利率1%が適用されます。 ポイント② 現行制度の時より懸念されておりました、住宅ローン控除額(利率)の見直しです。  住宅ローン金利が超がつくほどの低金利が続いている状況で、住宅ローン控除の控除額が住宅ローンの支払い金利を上回る『逆ざや』が問題とされていました。このことより、新制度であ住宅ローン控除率が現行の1%から0.7%に縮小されます。 例)現行  年末借入残高3000万 控除率1%  控除額30万 新制度 年末借入残高3000万 控除率0.7% 控除額21万 という状態にΣ(・ω・ノ)ノ ポイント③ ポイント②で控除率が引き下げられた代わりに、控除期間が延長されました。       現行の減税期間としては、10年間(特例措置13年) から新制度では原則13年間と3年間減税期間が引き延ばされました。 ポイント④ 最大控除額(減税期間の控除総額)が、新制度では下記のようになります。 2021年末入居の場合は(現行制度) 最大400万だったのですが、新制度では下記のようになります。 2022年末/2023年末入居が場合は、最大273万となります。 2024年末/2025年末入居になると、最大140万迄縮小される事になります。 ポイント⑤ 住宅ローン控除を受ける事のできる、所得制限(上限)額が、現行の3000万から2000万に引き下げとなりました。 上記のポイント➀~⑤が大きな改正部分ですね。 さらに、2050年カーボンニュートラル実現の観点から、新制度では省エネなど環境性能に優れた住宅(認定長期優良住宅・認定低炭素住宅・ZEH水準省エネ住宅・省エネ基準適合住宅)を対象とした優遇措置(借入限度額の増額等)が適用されます。 下記に一覧表を作成してみました! いづれにしても、これから住宅購入、建築などを検討されるみな様、時期、建物のスペックなどをよく検討し、効果的な控除適用ができるよう検討してください!  
変更項目 現行制度 新制度
住宅ローン控除制度適用期限 2021年末12月31日 2025年末12月31日
控除率 1% 0.70%
減税期間(新築) 原則10年間 原則13年間
減税期間(中古) 10年間 10年間
所得上限上限 3,000万円 2,000万円
 
借入限度額(控除対象最大額)
住宅の種類 2021年入居 2022年/2023年 入居 2024年/2025年 入居
長期優良住宅・低炭素住宅 5,000万円 5,000万円 4,500万円
ZEH水準省エネ住宅 4,500万円 3,500万円
省エネ基準適合住宅 4,000万円 3,000万円
その他の一般住宅 4,000万円 3,000万円
 
控除最大額
住宅の種類 2021年入居 2022年/2023年 入居 2024年/2025年 入居
長期優良住宅・低炭素住宅 500万円 455万円 410万円
ZEH水準省エネ住宅 410万円 319万円
省エネ基準適合住宅 364万円 273万円
その他の一般住宅 400万円 273万円 140万円
それでは!!

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