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SUPの漕ぎ方

アウトドア

北澤 和典

2022.07.26

パドルの漕ぎ方

皆様こんにちは、CPF事業部の北澤です。今回はかなりマニアックな話をします。

スタンドアップパドルに興味のない人には面白くない内容かもしれません。文書だけで説明しますので頭の中で想像し考えてください。ただ、これを知っておけば何も知らないよりサップが上手になるかもしれません。

これから始めようかなと少しでも思いの方は是非最後までご覧ください。

さて、最近力を入れているスポーツと言えば『スタンドアップパドル:SUP』です。

簡単に言えばボードの上に立ち、長いパドルを『れれれのれ~~』(古っ!)っと漕ぐスポーツです。

ツーリングに出かけたり、スピードを競ったり、釣りをしたり、ヨガをしたり

波乗りをしたりとありとあらゆる遊びとスポーツができます。見た目は簡単そう・・・そうなんです、簡単そうに見えるのですが・・・これがまた奥が深い。今まで海のパドルスポーツはシーカヤック、OC2と毎週末海に通い『海に行けば北澤夫婦がいる』とまで言われた時期もありました。

『先週末、大浜にいましたよね?』『毎週いますから(笑)』そんな感じでした。

話が脱線しましたが、サップの場合一番パドルの使い方が似ているなと思ったのがOC(オーシャンカヤック)です。オーシャンカヤックとはカヤック本体から2本の湾曲したアームが横に出ていてそこに小さな浮力隊のボート(アマ)がついたカヤックです。まだ、国内に個人でOC2(オーシャンカヤック2人乗り)を持っている人がいないとまで言われたときに所持していたという変わり者です。

パドルを海に刺す、漕ぎ側の手は下を持ち、反対の手はパドルの上を持ちます。

っで、ここなんです。パドルを海に刺して漕ぎ始めて漕いでいる時間が長ければ長いほど距離もスピードも出るという理屈なんです。これはどういうことかというとパドルをできるだけ前の方に刺せば長い時間漕ぐ時間が増えるという事なんです。

っで、パドルを音も立てづ、泡も出さないように海に刺し(泡が出るとパドルの抵抗力が半減する)、パドルと海の水との接点でできた力の壁を動かさず、パドルのブレードの面に体の位置を持っていく・・・これが良いとされています。パドルを漕ぐのではなく体を移動する。これはシーカヤックでのパドル操作と原理は似ているのですが、一番似ているのがOCのシングルパドルの使い方です。漕ぎ側の肩を前方に出し、反対側の手はパドルの上側を持ち体のラインは進行方向に漕ぎ側の肩が前に出ます。

ここからです・・・難しいのが。

体をパドルのブレードの位置まで持っていく。普通の考えでは腕でブレードを漕いでしまうのです。しかし、パドルスポーツでは次のような動きが正しいとされています。

それはなぜか?腕の力で漕ぐと限界があるからです。

下記は進行方向左側を漕ぐときのイメージでお考えください

  • 刺したパドルの抵抗を感じる(左右には動くが前後には水の抵抗で動かない)
  • 前に進むには前方に少し体重をかけてパドルの上に体重を伝える(腕は両腕伸びたまま)左手で支えがなければ上から押したらパドルは下へと沈むだけ・・・
  • 左手がパドルの下側を持っているので上からパドルを押すと左の腕の付け根が軸になり(モーメントっていうやつですかね)後ろへとパドルが動き出す。この時、体を前方に進めるような力の使い方、体重のかけかた、腹筋を使ったりして板を前に進めるとスッとボードが前方に進むのです。
  • パドルのブレードは弧を描き前方から後ろへと動きます。(漕ぐというより上から押されて半円描いている感覚)
  • ブレードが自分の横を通りすぎたらブレードを海面よりあげる(ここは色々な方法がりありますので調べてみてください)
  • ブレードを前に戻し泡や音を立てないようにまっすぐに海にブレードを刺す。あくまでも静かに正確に刺すです。

この繰り返しです。パドルを斜めにして刺すとボードは漕いでいる反対側に曲がろうという力が強く出ます。

腕でパドルを漕がない(引っ張らない)・・・これが正しい動きなんです。パドルの抵抗を感じながら体を前に出す。サッカーのスローインのイメージです。

なるほど、この方法の方が確かに腕の疲れが少なく長時間漕げるんです。

サップでの漕ぎ方は以前にやっていたパドルスポーツのおかげですんなりと入れました。

っが、初めての人はこの原理がわかるのだろうか?。

もっと簡単に伝える良い方法があるのではないだろうか?。

これを考えると眠れなくなります。布団に21時に入り、頭の中で力の入り方、力の流れや力点、支点等考え出すと夜中の3時とか・・・。

たまに考えすぎて体がピックっと動いたり(笑)。

かれこれ2年以上考えてますが未だに簡単に伝える方法がありません。

話を聞いて『なるほど!』ってなる説明。

絵をかいて伝えれば50%は伝わるかと思いますが、実際に海の上でやると20%も伝わっていないような気がします。

これ・・・一生なやんで答えなんか出ない気がします(笑)。

それが楽しいんですけどね。

初心者の時は浮力のある大きなボードの方が早く立てて楽しいと思います。

これが慣れてくると『波乗りがしたい』『スピードのでるボードで遠くまでツーリングしてみたい』『釣りがしてみたい』『サップのレースに出てみたい』となります。

最初に購入するボードでもできるのですが、それなりに作られたボードはその競技に特化した特性を持ち優れた能力を発揮します。

まず、自分が何をしたいのか?将来的にどんな方向へ行くのか?。

良く考えてショップの方に相談すると良いと思います

私なりの考えでは以下の通りになります。

・最初は数万円の安いもので初めて見る

・自分のやりたい方向性が決まったら良いボードを購入する

これが一番財布に優しいサップの入り方かもしれません。

Amazonに3万円代のサップが売られています。これでも十分使えるものです。ボード、リーシュ、パドル、空気入れ、遠征用のバック等すべてついています。

まずはこの辺りを購入して最終的には自分にあった良いボードを選び購入するのが良いと思います。

海に出るときは防水ケースに入れた携帯を必ず装備して出かけましょう。遭難しそうになったら海上保安庁118番に電話です。ここで大切なのは遠慮しない事。遭難した、戻れそうにないと少しでも感じたら即電話です。数分で100m沖に流される事も多くありますので風の向きや離岸流には気をつけてください。

今年の夏は暑いと言われています

水分補給も忘れずに!!。

マリンスポーツ、年齢は関係はありません。それなりに楽しめます。

是非みなさん初めてみてください。自分の生き方、人生観がかわりますよ!。
ご興味のある方はスターホームCPF事業部までご連絡ください。
『SUPやってみたいけど道具がないし』『教えてくれる人がいると助かる』『SUPの後はゆっくりと湘南を満喫したい』お友達やご家族、カップルで是非ご体験ください。
レンタルボードもありますので是非ステラストーリアにお泊り頂きこの夏はSUPをご体験ください。

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