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家作りをなんとなく考え始めた人へ~②資金計画について
家づくりにまつわるお金
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「家づくりをなんとなく考え始めた人」に向けた家づくり段取りハウツー。
今回はその第2回です。
今回のテーマは「資金計画」について。
住宅の購入となると、大きなお金が動きます。
通常の買い物と違い、「ローン」を組む場合もあるでしょう。
また、「契約時点でどんなものを買うのかがわからない」というのも住宅の特徴です。
(設計図やパースなどであらかたわかりますが、実物を見て買うことがほぼ不可能なのが注文住宅です)
この記事を読み終わるころには
- 資金計画の立て方の本質が分かる
- 住宅ローンについて「ちゃんと」理解している
- 家計の無駄を減らす方法が分かる
状態になります。それでは、始めましょう。
目次
- 安全な資金計画を立てるための前提の話
- 住宅ローンの話
- 家計を見直そう
- まとめ
1.安全な資金計画の立てるための前提の話
まず、資金計画を立てる上で、前提として考えていただきたいのは
「家を建てることが目的になってはいけない」ということです。
家を建てたら、そこで日々の日常を過ごしていくわけですから、本当に焦点を当てるべきは「家を建てた後の日常をどう過ごしたいか」ということです。
お風呂やキッチンを選ぶ時も「このグレードの設備を入れることで、本当に自分たちの日常がよくなるのか(≒ちゃんと日常遣いできるのか)」という判断基準で選ぶことで、自身のライフスタイルに合った設備を選ぶことができます。(せっかくいいものを導入しても、気づいたら使わなくなってしまった…なんて話もあります)
部屋の数や広さでも、本当にこの広さ、数が適切かどうかを「ここで日常を過ごしていく」というイメージをしながら決めていきましょう。
特に賃貸から一軒家になると生活スタイルが大きく変わります。
その点も考慮に入れつつ「今より素敵な日常を送るために最適な手段(設備・間取り)は何なのか」をご自身で考えつつ、時には設計士に相談しながら進めていきましょう
2.住宅ローンの話
住宅ローンを組んでいくにあたり、重要なポイントは2つ。それは
- 長期的に見て判断する
- 業者任せにしない
1つ目「長期的に見て判断する」についてお話ししましょう。
住宅ローンの総額は「借入額」「返済期間」「金利」で決まります。
例えば
- 2,000万の借入額
- 返済期間35年
- 金利3%
で住宅ローンを組むと、最終的に支払い総額は3200万になります。
つまり、2,000万円の家を建てるのに、金利分として追加で1200万払うことになります。
しかし、返済期間を30年に減らすと金利分を約200万減額することができます。
一方、金利も支払総額に影響します。
同じ条件で金利が4%に上がると支払総額は3,700万に増額します。
そして、これらを毎月支払っていくわけですから、無理な住宅ローンを組んでしまうと日々の生活が苦しくなってしまうわけです。
逆に、気にしすぎてしまうのもよくなかったりします。
例えば、月の支払いを少しだけ(何千円程度)上乗せすることで、お風呂のグレードをもう1つ挙げることができる金額を確保できるのにあきらめる、といった例です。月1回の外食費を抑える努力で毎日の癒しの時間の質を上げられるとなれば、ちょっと頑張ってもいいなと思いませんか?
大切なのは「日々の生活を圧迫しない程度のローンを組む、最終的に出ていく額がいくらなのかをきちんと認識する」ことです。
ただ目の前の家の総額を見て判断するのではなく「これから続く長い生活」を判断材料にしっかり入れてローン計画を考えましょう。
もう1つ「業者任せにしない」についてです。
住宅ローンが高額になるほど、いろんなことができます。
設備のグレードを上げたり、凝った内装にしたり…
完全に業者さんに任せてしまうと、自分たちの生活には必要ないものまでついてきてしまうこともあります。ベランダで過ごす習慣がないのにベランダをつけたり、あまり家で食事しないのに食洗器をつけたり…
そしてその費用を支払うのは誰でもない、あなたです。
業者にまかせきりにせず、必要なもの、そうではないもの、かかっている費用はきちんと確認しましょう。
また、金融機関も「この人なら貸した分きちんと返ってくる=信用できるステータスがある」と判断すれば住宅ローンの限度額を上げていきます。
「この額まで借りれるなら、限度額まで借りちゃおう」と、簡単に判断してしまうと日々の返済が苦しくなってしまうこともあります。
業者に任せきりにせず、自分自身も知識や家計を見直しながらローン計画を建てましょう。
3.家計を見直そう
先ほどの項目を読んでいただければわかるように、ローンは
- 返済期間が短く
- 金利が低く
- 借入額が少ない
方が日々の負担も軽くなるということはお分かりいただけたかと思います。
さて、借入額を少なくするには「自己資金」がある程度用意できている必要があります。
その資金をためるためにも、そして日々の生活を楽にするためにも「家計の見直し」は必須です。
家計を見直すにあたり、特に確認してほしいところが3つあります。それは
- 固定費
- ローン
- 保険
です。1つずつ見ていきましょう
・固定費
光熱費や携帯代など、毎月固定で発生する費用です。
電力自由化にともない、今はいろんな会社がいろんな電気・ガスプランを提供しています。
自身の生活スタイル等をみて、一番得をしそうな会社さんを見つけてみてください。
携帯代も今では月1万円以内で収まる会社さんが多くありますし、安いからと言って質が悪い、なんてこともだいぶ少なくなってきました。
固定費を見直すことで、多いと月3~4万円節約できるなんて話もあります。
30分もしないうちに変えられたりするサービスもあるので、これを読んだらすぐに見直しに行きましょう。
・ローン
住宅以外にもローンはあります。
車のローンやウェディングローンなどが代表的ですね。
それらのローンは多くの場合住宅ローンより金利が高いです。
それらを見直すことで安くなることもあります。
・保険
今加入している生命保険などの保険は本当に必要なものでしょうか?
使うことがない保証や、国からの補助で賄える部分も多いはず。
改めて今入っている保険を見直して自分に必要な分だけの保険に入るようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
いかに家を建てるのにお金の話が重要かがお分かりいただけたと思います。
スターホームでは家づくりのみならず、FPによる家計相談や住宅ローン計画のお手伝いも合わせて行っております。
まずはお気軽に、「お問い合わせ」よりご質問をいただければと思います。