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結露のお話

2023.02.20

昨年11月のとある日の朝、窓の外側にびっしりと水滴が。
我が家では 年に数回このような現象がおこります。 特に 春・梅雨先~秋口のよく晴れた早朝に見られるような気がします。

リビング北側の掃き出し窓


一番最初に見た時には 「えっ?! 結露?」とびびりましたが、 触ると内側には全く結露はなく、
窓の外側であることでまずは一安心。

調べるとこの現象は、「高気密・高断熱の家だから」という説があるようですが、
必ずしもそれだけが原因ではなく、私的には 立地条件・気象条件もあいまって発生しているように思えます。

ではなぜ 高気密・高断熱の家だと起こる現象と言われているのか。
窓の外側の結露のメカニズムは 
①窓(サッシ)の外側表面が外気温で冷やされる
②断熱性のよいサッシのため室温が窓の外側まで伝わりにくく、室内温度の影響を受けにくいのでサッ  シ外側表面が冷え続ける
③やがてサッシ外側表面の温度が露点温度以下になる
④サッシ外側表面に結露発生

ちなみに この日の我が家に近い地点での気象条件は↓表のピンクで囲った部分。

朝7時の時点で、気温12.4℃ 湿度96% 露点温度(※)は11.8℃でした(気象庁データより)

画像を見てもわかるように、とてもいい天気で放射冷却現象があり、
外側表面結露を起こした窓はすべて西側、北側。
朝日のあたらない西、北側の窓の外ガラス付近では、表の外気温度よりも低く露点温度より下がっていると考えられ、 結露が起こるメカニズムの条件に当てはまります。
何よりもこの日は、前後の日に比べて湿度が格段に高いのです。
では このような条件下では ご近所すべての家の西・北側窓ガラスの外側が結露しているのかというとそうでもありません。
だとすると、気象条件以外にもやはり家の気密・断熱性能が関係しているという説も一理あるような気がします。(あくまでも私の私見です)

海があって山もある湘南地区では起こるべくして起こる現象かもしれませんね。


※ 気体を冷却していくときに水蒸気の一部が水滴となり目に見える状態(凝縮)=結露がおこる温度。

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