スタッフブログ

美術館めぐり

スタッフの日常

北澤 和典

2023.10.20

先日、妻と義理の母を連れて箱根に行ってまいりました。
子供がまだ小さなころは美術館に連れていき絵の感性を開花させるために
毎週末美術館に通ったのを覚えています。
その結果長男は絵に目覚め小学生の時は
校長室に飾られたという日が幾度となくありました。
自分も絵を見て何かを感じ取りたいと思い、箱根の美術館に行こうという事になりました。その前の週は葉山にある美術館に行きました。

ピカソ館にて絵を見ながら『私でも描けそう』と妻が・・・。
『確かに・・・俺でも描けそうだわ』とたわいもない馬鹿な事を話しておりました。
順路に従って規則正しく絵を見ていくと一目で足が止まりました。
今までにない絵というかその絵を描いている時のピカソが想像できるというか
絵を見て感じるものではなく頭に自然と入ってくるというか・・・。
上手に説明ができません。
その絵はピカソの妻、ジャクリーヌ・ロック。
絵の中から伝わるピカソの妻に対する気持が伝わってくるのです。
優しさ、愛情、愛おしさと共にジャクリーヌ・ロックの顔の温もりまで
感じるような絵でした。
『きっとこの頬のラインを描いている時、愛情をこめて書いているんだろうな』
『この部分の髪を描いている時は妻を見つめて愛おしい目をして書いていたんだろうな』
ジャクリーヌ・ロックはピカソが亡くなるまでの11年間寄り添いました。
その後ピカソを追うように亡くなったとか・・・。
『私でも描けそうな絵』これは大きな間違いでピカソの絵は線の味や線の色の強弱もありピカソだから描ける絵なんですね。

絵心が無い私のような人間が自分でも描けそうとか・・・(笑)。
今回は芸術家の作品を何点か見てきましたが一番印象に残ったのが下の写真のブロンズ像です。
本当の誰かが倒れているのかとビックリしました。


この人・・・大地の息吹を体全体で感じている人なんでしょうか。
まだまだ私には伝わってきません。まだまだ修行が足りないようです(笑)。

Category

アーカイブ