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【建築と緑がつくる空間美】ランドスケープデザインの現場から

2025.06.16

こんにちは。第一建築事業部の尾見です。
今回は、現在進行中の住宅プロジェクトにおけるランドスケープ計画についてお話しさせてください。


ランドスケープとは?

ランドスケープデザインとは、建物周辺の庭・外構・植栽・通路などを含めた「景観全体のデザイン」のこと。建物単体ではなく、その**周辺環境を含めた“暮らしの舞台”**をつくる大切なプロセスです。

今回、その中でも植栽計画の検討のために、川崎市宮前区にある「株式会社 小島植物苑」さんを訪ねました。


スペインから来た オリーブの木

小島植物苑さんを訪れて

小島植物苑さんは、1972年創業の老舗で、親子三代にわたって植木や庭づくりを手がけている会社です。

広大な畑には本当に多種多様な植木が並び、ひとつひとつ丁寧に育てられている様子から、植物への深い愛情が伝わってきました。

ここでは単なる植木の販売にとどまらず、樹木医による診断やメンテナンスまで対応しており、「植物と人が共に心地よく暮らすための庭づくり」を大切にしている姿勢に、とても共感しました。

「自然と調和した庭をつくりたい」「この木を元気に育てたい」——
そんな想いを持つ方に、心からおすすめしたい緑のプロフェッショナルです。


建築家・お施主様とともに選ぶ樹木

今回は、建築家の廣部剛司さんとお施主様もご一緒に訪問。小島さんから直接アドバイスをいただきながら、敷地条件や建物のイメージに合った数種類の樹木を選定し、計画配置させていただくことになりました。

たとえば、潮風や突風に強い品種、シンボルツリーとして映える樹種なども選びながら、約3時間、じっくりと心地よい時間を過ごさせていただきました。


建築と自然のバランスが生む空間の豊かさ

建築というと、つい建物そのものに注目しがちですが、周辺環境・植栽・外構も含めて初めて、“人が住まう場所”が完成するのだと、改めて実感しました。

美しい建物と、それを引き立てる緑。
そのバランスが取れたとき、空間はぐっと魅力を増します。

今回の植栽計画を通して、改めて建築と自然が調和することの大切さを感じたひとときでした。

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