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くさる家にすむ・腐らない工夫

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矢口 順一

2025.11.09

最近読んだ「くさる家に住む。」(著者 つなが~るズ)。

この本を参考に、

建物はこういう一面があっても面白い、

と感じたエピソードをご紹介。

ここでのくさるは、

・「くさる」熟成:あじわいが深まる

・「くさる」朽ちる:水と空気を汚さず建て、最後はひっそり土に還る

という解釈。

そもそも日本の民家は、

土、木、草、石、など

すべてその辺にある素材を、

干す、編む、割る、刻む、など

手をかけて、風雨や寒さをしのぐ

さまざまな工夫があった。

それは生活も無駄がなく

ごみが出なかったということ。

今の私たちはどうか。

毎日ごみの片付けに追われ

今日は燃えるゴミ、明日はプラスチック、

リサイクルゴミと、毎日忙しい。

この著書にある印象的な一文が、

「リサイクルすることは環境に良さそうに思えるが、

そのために多くのエネルギーが必要だ。」

というもの。

建築も、一棟建てる際にかなりの

廃棄物を出す。

打設後のコンクリートノロ、

鉄くず、梱包材、材木の切れ端、養生材…

 

昔のようには戻れない面があるが、

考え方を取り入れ一考する余地は

あるのでは。

大量消費はさけて、

くちることを考えて

買うものを選びたい。

しかし。

現代の日本に住むにおいては

腐らない工夫も必要。

例えば、

結露対策、断熱工事、換気システムなど。

ここでは少しだけ、

充填断熱工法をご紹介。

断熱材には

グラスウール

ロックウール

硬質ウレタンフォームなど

断熱の目的や構造体の種類に

適合した施工が必要。

「雨水や湿気の滞留」を避けるため

「外側通気層」を設けることが

推奨されている。

住み心地の面で大切なのは

・構造

・断熱気密

・換気

・冷暖房

のバランス。

ご存じのように

換気がおろそかになってしまうと

カビの原因になるので注意が必要。

実は結露の原因の一つは、

建物が高気密化したことや

建材が調湿機能を失ったこと。

冬は外気との温度差で

窓に水滴がつくことがでてくるが

夏も梅雨や台風、秋雨などによる

長期の雨には、屋内の水道管や壁、土間など

温度が低い部分に触れ結露がある。

自身の家はどこに断熱が使われて

空気の流れはどこからどこへ行くのか…

それを知るだけでも結露発生や

カビの発生は軽減されると思う。

建築家フランク・ロイド・ライトが

生涯唱えたのは「有機的建築物」。

風土にあった建材や作り方、

多少の知識を建物に取り入れ

各地で「有機的建築物」が増えれば

建物の耐久性も上がると言えるのでは。

あなたが住む家。

多少の知識が、

日々を豊かに快適に導く。


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