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自衛官からネイリスト?鎌倉に自宅兼サロンを持つ商才溢れる女性実業家/富田 恭子さん Vol.2

2022.06.24

藤沢の駅前マンションと鎌倉の駅近に自己所有物件でサロン展開

前回の記事では、富田さんがユニークな経歴で、ネイリストとして成功を収めたストーリーをご紹介しましたが、今回はサロンを展開するにあたって、どうやって不動産を取得してサロン開業を実現したのか?
その秘訣について聞いてみた。

澤野:「富田さんは、鎌倉のサロンの他に、藤沢のマンションでもお店をやってましたよね?」


富田さん:「実は小田原から出て最初に店を出したのは藤沢。お店をどうしても出したくて、まず2003年に藤沢に引っ越してきたのよ!」


まずは賃貸のマンションに手っ取り早く引っ越し、駅の近くに新しいマンションができたら買いたいと思って過ごしていた。

すると駅前で何やら掘削作業が始まったので、工事現場のおじさんに尋ねたところ『マンションができる』と言う。


なんとも偶然にしては非常に衝撃的な出来事だった。
富田さんは、すぐに行動に移し、不動産会社に電話した。


富田さん:「資料を送ってほしいって電話したんだけど、1年先でまだパンフレットもないって言われて。それでも気になってまたあのおじさんに尋ねたら、1階から4階まではテナントが入るっていう情報を手に入れたわけ!」


澤野:「でも個人事業主でマンション買うのにローンを組んだりするのは相当難しいと思うんですけど…一体どうやって買ったんですか??」


確かに個人事業主の場合、ちゃんと仕事をしていても、ローンを組めないことは多い。
現生持っていかなければ、買えないのだ。

お金が必要だと思ったので『ケイコとマナブ』にすぐに掲載してまずはスクールを募集した。
ネイリスト協会の認定講師の資格も取り、原資を稼ぐ。
効率的にスクールを運営し、ローンを組むための安定した収入を得て、何よりも納税をしっかりしたという。


富田さん:「個人事業主の間は青色申告なわけだけど、それを積み上げて、私の場合は約8年から10年くらいのデータを作って、ローンが通ったから買えたんだけど」


藤沢進出の次の目標は、鎌倉駅近に自己所有物件

さらに富田さんは、次に鎌倉の家を買うための行動を起こし、2020年に法人化を果たす。

個人事業主だった今までは親戚のおじちゃんにお願いしていた経理を、きちんと横浜の税理士法人と契約し、お願いするようになったのである。


「先々鎌倉に家を買いたくて、それに必要な全部の税務の帳票とかが欲しいです」と相談し、目的を明確に伝えた上で顧問契約を結ぶ。


藤沢のマンションのローンが完済する前でも、鎌倉の物件を手に入れるための融資が通ったことは、税理士の先生のアドバイス通りに実績をコツコツと実績を積み上げ、信用をつかみ取った富田さんの努力の賜物である。


澤野:「藤沢も駅前のマンション、鎌倉は駅近の一等地。どちらも手に入れるには高いコストをかけたのは、やはり効果はありましたか?」


富田さん:「家賃が勿体無いからって、路地裏のマンションの一室でサロンを開く人がいるけど、「どうすんのそれ?誰がそれをわかるの?」って思うわけ。
一番は立地!本当に立地が大事で、立地はケチらない方がいい!」


澤野:「家賃が払えなかったら、ローン払えないかもっていうような、不安とかはなかったんですか?」


富田さん:「ほら、払えなかったらやめればいいだけだから。払えなかったらやめればいいじゃん。別にそんな不安とかはない。死なない!」


とにかくお店が出せてラッキーだった。しかも売上は着実に上がっていった。
店舗での売上に加えてスクール事業も順調に伸びていった。

立地の良さのおかげで、日々の通りすがりの方や、口コミで入ってくる人たちが一定数入ってくることで、お店がうまく回っていたと富田さんは振り返る。


当時は時代的にも、ネイルサロンは本当に珍しかった。そこが流行に乗ってビジネスの幅を広げられた大きな要因だったかもしれないが、富田さんのキッパリとした性格と戦略的な行動もあって、うまくお店が回ったといえる。


富田恭子さんプロフィール

半メディカル爪職人 鎌倉爪健美庵オーナー

「自分の本来の爪(足+手=20本)を正しくケアして健康的に美しくする専門技術を提供」

1970年 小田原市国府津にて八百屋の孫として生まれる

1989年 北鎌倉女子学園を卒業後、航空自衛隊に入隊

1990年 自衛隊退職後、小田原に戻り教習指導員となる

1997年 教習所退職し、ネイリストとして独立開業

2000年 爪健美庵ダイナシティ小田原店オープン。

2005年 藤沢店オープン。同時にマンション購入。

2008年 株式会社ネイル敦設立。

2013年 鎌倉店オープン。同時に店舗兼住宅を購入。

2018年 ダイナシティ小田原店閉店。

2020年 藤沢店閉店、同時にマンション売却。

2021年 シェアハウスADDressを新規事業としてオープン。

2022年からは『メンズネイリスト養成スクール爪健男塾』を開講予定。

趣味はバイク、弓道、ウィンドサーフィン、ビーズ刺繍


インタビュアー

インタビュアー:澤野 優美子
スターホーム株式会社
HRD事業部 Piece Workers/カスタマーサポート

元テニスプレーヤー、日本ランキング最高50位。高校生2児の母。
2018年にフリーランスとして独立後、中小企業の広報や営業サポート、社長の左腕業を請け負うコンサル業を確立する中で、潜在的に高いキャリアやスキルを持つ女性を束ねたプロジェクトチームを立ち上げ中。
趣味が高じてDIYしたキャンピングカーをリモートオフィスにして日々湘南ライフを満喫中。

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